【アウトプット】造園・剪定

今日は造園屋さんのお話を聞かせていただきました。

終始感動しまして、たくさん書きたいところですが今日一番心に感じた事は「価値観の変化」です。

価値観の変化

今では建築業会は、建物を建ててから庭をつくるという流れですが、昔は庭を作ってから、建物を建てていたいうことです。

庭は自然そのものを表します。

枯山水が分かりやすいということです。枯山水は池や鹿威し(ししおどし)などを使わず、石や砂、草木で、山や川の自然風景や宇宙を表現します。

庭という、自然をつくりそれをベースに建物を作っていったとのこと。自然がある背景に建物があると言う立ち位置。

日本人がどれだけ自然を大切にしているかが分かります。

時代の変化

それらが変わっていったのは高度経済成長時代という事でした。

それまで日本人は自然を重視していたという事でしたが、高度経済成長の時にデザインに重きを置いていったということです。

 

着物業界もその時代大きく変わっていったのだと思います。本来の着物を着るという内面的な見えない大切なところ(節目や相手を思う気持ち)は、忘れ去られ、高価な着物を持つ事がステータス、高価な華やかなものが重視されていく。

 

ジャポニズムふたたび

以前教えていただいた本にこうあります。

【日本文化は三度死んだと言います。一度目は明治の開国と欧化主義によって政府の方策の元に、二度目は敗戦により伝統的なものへの不信感によって、三度目は高度成長期における経済至上主義の潮流の中で、日本文化は日本人の生活の中から遠のいていきました】

と。なるほど。と!

 

ゴッホの手紙(中) 

ゴッホの手紙にこうあるとあります。

 

日本の芸術を研究してみると、あきらかに賢者であり哲学者であり知者である人物に出会う。彼は歳月をどう過ごしているだろう。地球と月との距離を研究しているのか、いやそうではない。ビスマルクの政策を研究しているのか。いやそうでもない。彼はただ一茎の草の芽を研究しているのだ。
 ところが、この草の芽が彼に、あらゆる植物を、つぎには季節を、田園の広々とした風景を、さらには動物を、人間の顔を描けるようにさせるのだ。こうして彼はその生涯を送るのだが、すべてを描きつくすには人生はあまりに短い。
 いいかね、彼らみずからが花のように、自然の中に生きていくこんな素朴な日本人たちがわれわれに教えるものこそ、真の宗教とも言えるものではないだろうか。
 日本の芸術を研究すれば、誰でももっと陽気にもっと幸福にならずにはいられないはずだ。われわれは因習的な世界で教育を受け仕事をしているけれども、もっと自然に帰らなければいけないのだ。
(硲伊之助訳『ゴッホの手紙 中』)

 なるほど!と。

 

 

今日のまとめ

今日は日本人が何を大切にしてどう考えて生きてきたかを学ばせていただいた気がします。

お庭も茶道も花道も書道も着物も繋がるところはみんな同じ。

「彼らみずからが花のように、自然の中に生きていく」

とありますが、文化は根を強く張らせてくれて、花という個性を咲かせてくれるような気がします🌸

もっと学んで具現化していきたいです!

 

 

ななほう

 ☝︎お寺のお部屋からのお庭。小堀遠州によって作庭された遠州流庭園

 

 

あっ!今日は彼岸の入り&敬老の日ですね。

祖母にケーキを買って帰りましたら代わりに、おはぎをくれました✨

たまにサザエさんをAmazonプライムで見ているのですが、いつもいいこと教えてくれます😂

【エピソード87:秋の彼岸のご先祖さま】

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