「藍染」と「正藍染」の違い

「藍染」と「正藍染」の違い

藍染め||久留米絣きもの専門ななほう

 

今日は少し詳しく「藍染」と「正藍染」の違いをお伝えさせていただこうと思います。

 お求めになられるものを知っていただきお手に取っていただけたら幸いです。

 

そもそも私は「藍染」と「正藍染」って違うの?と同じモノだと思っていたんですが、実は全然違ったんです!

 

藍染とは、その名の通り藍(インディゴ)で染めたものを言います。
藍染の中には、石炭由来の合成藍を使ったもの、
染料を科学的に作っているものを使用しているものも、
昔ながらの伝統的な方法で染めたものと全て藍染です。

「正藍染」とは、合成藍や、科学的に作られた染料を使っているものと区別するために生まれました。

 

【それぞれの特徴】

▢合成藍や、科学的な染料を使ったもの
・糸や生地を染める時、早く色がつく
・色落ちがしやすい

 ▢正藍染(伝統的な昔ながらな染め方)
・糸や生地を染める時、何度も何度も繰り返し染めるため時間がかかる
・色落ちがしない
・藍のかおりがする
・天然材料で体に優しい
・薬効がある。解毒、解熱、消炎など。
・防虫効果
・消臭効果
・肌荒れ、冷えにくい保湿効果
・紫外線防止効果
・お顔映りを明るく良くしてくれる
・上品な着姿にしてくれる
・使うごとに愛着が湧く(洗うたびに白い部分が明るく垢抜けてくる→垢がとれていくから)

 

皆様「藍染は色落ちする」という認識ありませんか?私は思っていました。
地元に秋祭りがあるのですが、その時に腹掛け、股ひきというものを着ていました。

何度も使っていると色落ちもしなくなっていくのですが買ったばかりの時って色落ちするんですよね!

汗をかけば、中に着ているものにも色移りして(涙)

買ったばかりのものは最初に洗っておかないといけないという印象でした。(お祭り用品が全てとは言い切れないです)

 

因みに私は正藍染の着物が3枚ありますが、色落ち、また帯に色移りしてしまったことは一度もありません✴︎

こういうと「本当?!」と思いますが、いつも締める白い博多織の帯も綺麗なままなんです♡

 

正藍染の染め方はまたの機会に。今日も読んでいただきありがとうございました

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