古いものを大切にすること。新しいものを迎えること。
今日はお稽古とお仕事を終えてから、先日お客様がおすすめしてくださった本を読んでいました。
その中に、ふと目に留まった言葉がありました。
「〇〇開発は、式年遷宮」
この言葉を読んだとき、ずっと自分の中にあったけれど、うまく言葉にできなかったことに、
「これだー!ありがとうございますー!」
と思いました。
それは、新しく着物を買う。と言うことです。
私は、譲り受けた着物を大切に使うことが好きです。
お母様やお祖母様から受け継いだ着物をお手入れしたり、仕立て直したり。
今の暮らしに合わせて形を変えながら、もう一度使えるようにすること。
そうしたお仕事に、とても喜びを感じます。
けれど、それと同じくらい、新しい着物や帯をお求めいただくことも大切だと思っています。
古いものを大切にすることと、新しいものを購入すること。
どちらも大切だと思っているのに、後者については、その理由をうまく言葉にできずにいました。
そんな風にずっとモヤモヤしていて今日出会わせていただいたのが、「〇〇開発は式年遷宮」という言葉でした。
伊勢神宮では、20年に一度、社殿を新しく造り替えます。
古い建物をそのまま残すのではなく、新しく造ることを通して、建築の技術や知恵、祈りや精神を次の世代へ受け継いでいく。
このことは、たしか毎月の古事記会で先生に教えていただいたような、、、
形あるものを新しくすることだけが目的ではなく、その奥にある大切なものをつないでいくため。
そのときは「なるほど、そういうことなんだ」と理解していたつもりでした。
けど、完全他人事だったんだなとど反省しました。
知っていることと、自分のこととして理解することは、違いますよね。知ったか野郎です。
今回、本を読んで初めて、自分の仕事とつながった気がしました。
着物も、同じことを教えてくれているのかもしれないな、と。
今ある着物を大切に着続けることは、過去から受け取ったものから感謝の気持ちを教えてくれます。
そして、新しい着物や帯を迎えることは、ただ自分が楽しむだけではなく、未来のことを想ってつないでいくことなんだな、と。
新しいものをつくることで、職人さんの技術や仕事が受け継がれていく。ことももちろん大切なことであると思います。
それと同時に、未来を思って選び、誂え、身に纏い、大切にしていく私たち自身も、その営みの一部になっていく。
ものを迎えるという経験を通して、継いでいく気持ちを教えてくれているのかなーと。
本の中には、もう一つ心に残った言葉がありました。
「20年後、30年後、あの時に頑張ってくれたおかげで今がある」
「〇〇は良くなった今を見ていない」と言うところです
自分のため、今のためだけではなく、20年後、30年後の誰かのことを想って、今できることをする。
日本の和文化には、そうした考え方を自然と受け継いでいける仕組みがあるのかもしれません。
そう言う考えは和文化だけではもちろんないとは思うけど、そんなことを教えてくれる、体感できる仕組みになってるんじゃないかなって。
だから、古いものを大切にすることも、新しいものをつくることも、どちらも必要なのだと思います。
大切なのは、古いか新しいかではなく、そのものにどんな想いを寄せ、どう未来へつないでいくか。
私は着物を通して、そんなお仕事をしていきたいのだと、少し気がつけた気がします。
気が付けてよかったです
今あるものから過去に感謝させていただける気持ちを。そして、未来を想うこと。
今日の読書は、これまで自分の中でモヤモヤしていた気持ちに、一つの言葉を見つけられた時間でした!
こうした気づきのきっかけをくださるのは、いつも人とのご縁です。
ご一緒させていただけることをありがたいと思う方々から、本当にたくさんのことを教えていただいています。
循環、受け継ぎ、そして未来へ。
新しいものを迎える人自身も、未来へ受け継ぐ営みの一部になっていく。
これからも、ななほうで大切にしていきたいことです。
シュタイナーにハマり本をたくさん購入しましたが、難しくて全く進みません笑
今年の秋はthe読書の秋になりそうです🍁
最高ー!